朝のマーケットチェックを行う¶
取引日の最初の10分で確認することは、たいてい同じです。口座の状態はどうか、どんなポジションを保有しているか、夜間に市場はどう動いたか、現在の価格はどの水準にあるか。このガイドでは、4つのcTrader CLIコマンドを、毎回の取引セッション前に繰り返せる朝の確認手順にまとめます。
ヒント
認証情報をシェル変数に一度だけ設定します。以下の対話型コマンドはすべてこの変数を再利用するため、手順が簡潔になり、異なる環境でもスクリプトを使いやすくなります。
export CTID=letstrade
export ACC=7654321
export PWD_FILE=$HOME/.ctrader/pwd
1. 口座の状態を確認する ¶
まずaccount-statsで、口座残高、有効証拠金、必要証拠金を確認します。余剰証拠金が有効証拠金に比べて少ない場合、取引セッションが始まる前から口座のリスクが高い状態にあります。
ctrader-cli account-stats --ctid=$CTID --pwd-file=$PWD_FILE --account=$ACC -q
2. 現在保有しているポジションを確認する ¶
positionsでは、保有中のすべてのポジションについて、エントリー価格、取引数量、損切り、利食いを一覧表示できます。想定と逆方向に動いているポジションや、損切り水準が現在の市場価格に近すぎるポジションがないか確認します。
ctrader-cli positions --ctid=$CTID --pwd-file=$PWD_FILE --account=$ACC -q
3. ウォッチリストの現在価格を取得する ¶
pricesはカンマ区切りの銘柄リストを受け取り、1回の呼び出しで各銘柄の売値(Bid)と買値(Ask)を表示します。リストには、その朝に実際に取引する予定の銘柄だけを残します。
ctrader-cli prices --ctid=$CTID --pwd-file=$PWD_FILE --account=$ACC -q \
--symbols=EURUSD,GBPUSD,USDJPY,XAUUSD
4. 特定の銘柄の夜間の値動きを確認する ¶
特定の銘柄を詳しく調べたい場合は、candlesで直近N本のローソク足をJSON形式で取得できます。まずperiodsで、必要な時間足の識別子を確認します。
ctrader-cli candles --ctid=$CTID --pwd-file=$PWD_FILE --account=$ACC -q \
--symbol=EURUSD --period=h1 --count=12
直近のローソク足を取得するには--countを、期間を固定するには--fromと--toを使用します。両方を同時に指定せず、どちらか一方を使ってください。
5. 結果を日付付きファイルに保存する ¶
各コマンドはJSONを出力するため、出力をファイルにリダイレクトするだけで朝の確認結果を記録できます。
DATE=$(date +%Y-%m-%d)
ctrader-cli account-stats --ctid=$CTID --pwd-file=$PWD_FILE --account=$ACC -q > ${DATE}_account.json
ctrader-cli positions --ctid=$CTID --pwd-file=$PWD_FILE --account=$ACC -q > ${DATE}_positions.json
6. 朝の確認手順をスクリプトにまとめる ¶
すべての手順が正しく動作することを確認したら、コマンド一式をmorning.shとして保存し、取引開始前に実行します。
#!/usr/bin/env bash
set -euo pipefail
CTID=letstrade
ACC=7654321
PWD_FILE=$HOME/.ctrader/pwd
DATE=$(date +%Y-%m-%d)
ctrader-cli account-stats --ctid=$CTID --pwd-file=$PWD_FILE --account=$ACC -q > ${DATE}_account.json
ctrader-cli positions --ctid=$CTID --pwd-file=$PWD_FILE --account=$ACC -q > ${DATE}_positions.json
ctrader-cli prices --ctid=$CTID --pwd-file=$PWD_FILE --account=$ACC -q \
--symbols=EURUSD,GBPUSD,USDJPY,XAUUSD > ${DATE}_prices.json
ctrader-cli candles --ctid=$CTID --pwd-file=$PWD_FILE --account=$ACC -q \
--symbol=EURUSD --period=h1 --count=12 > ${DATE}_eurusd_h1.json
echo "Morning briefing saved to ${DATE}_*.json"
ブローカーとのセッション同期が完了した後、bash morning.shを実行してください。各ファイルは時刻付きのスナップショットとして残るため、翌日の同じ時刻の結果と比較できます。
cTrader CLIコマンドリファレンスでは、この手順で使用するコマンドのすべてのオプションを確認できます。
警告
cTrader CLIは取引と自動化のためのツールです。金融、投資、法律、税務に関する助言を提供するものではありません。注文の発注・変更を行うコマンドは実際の取引を成立させ、損失につながる可能性があります。各コマンドは実行前に確認し、まずデモ口座で試してください。また、認証情報を適切に保護してください。